長野の古民家プロジェクトを進めながら、築古住宅のリノベーションの難しさと面白さを改めて感じています。新築やマンションリノベーションとは、全然違う問題が出てきます。

古民家・築古住宅のリノベーション、何が難しいか

既存を残すか、作り直すかの判断

古民家リノベーションで最初に直面するのは、「どこまで残すか」という判断です。長野のプロジェクトでは、梁と土壁を最大限に残すことを基本方針にしました。ただし、土壁の状態は場所によってばらつきがあり、北側の一部は下地の竹小舞から作り直す必要がありました。残すことと作り直すことの判断は、現場を見ながら職人さんと一緒に決めていきます。

断熱性能を上げる方法

築古住宅の多くは、断熱性能が現代の基準より大幅に低いです。長野のプロジェクトでは、土壁の内側にセルロースファイバーを吹き込む方法を採用しています。土壁の調湿性能を活かしながら、断熱性能を引き上げる方法として、構造設計士の橋本さんと検討してきました。窓は既存の木製建具を残しつつ、内側に樹脂製の内窓を追加しています。

地元の職人と組む重要性

古民家リノベーションは、地元の職人さんと組むことが特に重要だと感じています。長野の左官職人・宮坂さんは、地元の土壁を30年以上扱ってきた方で、補修に使う土も同じ地域のものを探してきてくれました。地元の材料と地元の技術で直すことが、建物の長寿命化につながると思っています。

スケジュールと予算の読みにくさ

古民家リノベーションは、工事を進めるにつれて想定外の問題が出てくることが多いです。壁を開けてみたら、想定より傷んでいた、というケースは珍しくありません。スケジュールと予算に、新築やマンションリノベーションより多めの余裕を持つことをお勧めしています。長野のプロジェクトも、当初の予定より2ヶ月延びています。

古民家や築古住宅の相談は、特に現地を見ることが重要です。まずオンライン相談で写真を共有してください。